違うっちゅうことの大事さ NHK「女と男」 2009/01/15
Posted by yuichirofuji in 想念.trackback
「女と男」
いまNHKで「女と男」というドキュメンタリー番組を放映している。
全部で3回。うち2回は既に放映済み。最終回は今週末に流れるようだ。
「男と女」でなく「女と男」であることが、
男女の平等を実現しようと社会が動いてきた20世紀のひとつの成果であるように感じる。
女と男は同じ機会を与えられ、同じ結果を残すべきだ。
かつてジェンダーという名のもとに男女の在り方を追究してきた社会学では、「女も男も同じである」という論調が強かったように感じる。
セクシュアリティなどという論点で語り出すと、「”女らしさ”とはなんだ」とか「そういうものが人本来の生き方を束縛している」という話の方向へ行きがちだった。
でも、この「女と男」というドキュメンタリーでは、「女と男は”決定的に”違うものである」と冒頭から訴えている。
しばらく社会学を学んだフリをしていた僕にとって、これほど痛快な言葉はなかった。
しかし同時に大学でお世話になった教授の「社会は大きな振り子のように、ある片側へ傾いたかと思うと、慌てて反対側へみんな移動するもんだ」という言葉も頭をよぎった。
男と女に同じ機会を!といって動いてきた社会が、今度は急に「女と男は違うのだ!」と男女別教育などを始める。またそれはそれで偏った社会になってしまうんだろうなぁと懸念している。
番組では、女と男の脳の違いについての最新の医学情報から研究内容まで、様々な事例が挙げられている。
「女は記憶や言葉を大事にする。」「男は空間把握能力に長けている。」
こういった調子で「女はこうなんだ、男はこうでしょ?」と語りかけてくる。
番組内で言われていることなのだが、
そもそも人類が誕生した当初に行なっていた「男は狩猟、女は採集」という生活が、男女の脳の発展に大きく関わっていると言う。
この女と男の能力の違いに焦点を当て、ビジネスの仕方を根本から考え直し業績を上げた会社の事例等も紹介されていた。
たしかに、いま会社で色んな人に囲まれて仕事をしていると、女性と男性の能力の差をひしひしと感じる。
女性の方が細かなチェック能力に長けていることはとくによく感じる。
なんでも「みんな同じなんだ」と考えると行き着くところは「矛盾への困惑」である。
男と女は同じなんだと信じてしまうと、すぐ考えが衝突しかねない。
民族間、宗教間でもそうで、「人類みな同じだ」と唱えれば唱えるほど「衝突」があとを絶えない。
「みんな違うんだ」ということに気付くことの大事さ。
そしてそれをお互いが認識して尊重し合うこと、そのバランスの難しさを、このドキュメンタリーを見て感じた。
今週の日曜日が、また楽しみである。




「話を聞かない男、地図が読めない女」っていう本を昔読んだのを思い出したよ。
内容は小うるさい感じになっちゃってたけど、だいたいそんな感じでした。
社会学なんつーもんは私にはサッパリですが、大学の先生の話は、なるほど、って感じですね。
違うことに気付くと、その違いが許せなくなったり。
さあどうする。
そこが課題だね。