線と光と水と言葉と 〜最近観た素敵な作品たち〜 2010/05/04
Posted by yuichirofuji in 未分類.trackback
最近観たものの中で、いいなーと思ったものについて綴ります。
■セキスイハイム×加藤久仁生
http://www.sekisuiheim.com/heims40/

「つみきのいえ」でアカデミー賞を受賞した加藤久仁生氏とセキスイハイムによるオリジナルアニメーション。
手で書かれた線の優しさがとてもよく伝わってくる。
宮崎駿の「世界は全部動いている」という言葉と同様、この人の作品も色の濃淡がコマ毎に変化していき、陽の光とか陰の涼しさを心地よく感じられる。
音楽も、そんな観ている者の気持ちをそっと盛り上げる。
優しいストリングスで構成されていて、本当に気持ちが良い。
いいものは、いいね。
■Water Talk
http://vimeo.com/10756110

水を使って文字を空中に表示するアート作品。
この映像は、「世界水の日」のために、NGO団体BDDPが作ったインスタレーションとのこと。
環境問題のこういったメッセージ自体は、色んな事象が矛盾していて一概に意見を述べづらい。
しかし矛盾していようが、なにかしらの問題意識を世の中に発信することは重要である。
そして、それを発信するにあたり人の興味を惹きつける手段が鍵を握る。
主題である「水」を実際に使ってメッセージを発信する。
観ている者はそれに触れながら、メッセージを受け取ることができる。
そういった意味で、このインスタレーションはとても面白いなーと思った。
■きたやまおさむ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E5%B1%B1%E4%BF%AE

フォーククルセターズをはじめ、数々の名歌詞を残してきた北山修。
「風」「戦争を知らない子供たち」「あの素晴しい愛をもう一度」など。
精神科医・教授という仕事を優先して、40年前から断固としてメディアには登場しなかった。
そんな彼が長年務めていた九州大学を退官するにあたり、さよならコンサートが開かれた。
その模様がNHKで放送されたのだ。
なんだかとても奔放な人柄で、ステージ上で人の話をぶった切っては「はっはっは」とよく笑う。
加藤和彦の事についても、訃報を聞いた時の自身のことを「悲嘆反応」という医学的な言葉を使って淡々と説明する。
つまりあまりロマンチックに言葉を発する人ではないのだ。
しかし、その加藤和彦のことを「生き方についてのライバル」だったと語り、彼へ向けた曲を坂崎幸之助と共に演奏する。
その歌には、
「ねぇ、おしえて。本当におまえは 自由になったのかい?」
「こんな気持は 歌でしか言えないね」
といった言葉が続く。
ああ、そういうことか。
誰しも会話の中では伝えきれないことがあるけど、だからこそこうやって別の方法で伝えようとしているんだな。
久々に公の場でマイクを握り締め歌う北山修を見て、
伝えることの大事さを再認識させられた。



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